コンニチハ!管理人のおはなです!
ハウスメーカーで働いた私が家づくりの設計がどのような仕事をするのか紹介。また、働く上でのメリット・デメリットも経験したことを伝えるね。
ハウスメーカーの設計職は様々な担当に分けられている
営業設計
営業が契約した物件の建築設計担当になります。建物の配置から間取りまでをお客様と打ち合わせして決定していく。
担当になると、契約から着工までお客様と仕様打ち合わせを行う。
営業設計はハウスメーカーではメインプレーヤー。
インテリア設計
営業が契約した物件のインテリア担当になる。営業設計が間取りの打ち合わせを完了した後、床・壁紙・扉・設備の色や仕様をお客様と打ち合わせを進めていく。
ざっくり説明するとこのような業務を行います。
そして、インテリア設計は圧倒的に女性が多い仕事ですね。
実施設計
実施設計とは、施工するために必要な図面をつくる段階のことで、基本設計でつくられた図面のほか、さらに各部の詳細図、展開図、建具表、仕様書、構造図、設計図などが揃う。
この実施設計をもとに、建築主と建設業者は工事請負契約を交わし、工事内容と工事費用を確定する。
引用元 実施設計 とは | SUUMO住宅用語大辞典
不動産で見るような色付きの図面とは違い、詳細寸法が記載されている。
仕様打ち合わせでは細かい納まりまでお客様と確認し、追加・変更になった箇所を実施設計担当が建築CADを使用して修正をかけていきます。
営業設計やインテリア設計が打ち合わせした後の修正指示が入った実施図面を見て打ち合わせで変更になった箇所を反映していきます。
基本的に実施設計はお客様との仕様打ち合わせが無く、内勤。
また、構造設計・確認申請は営業設計が担当する会社もあれば、別会社へ委託したり、会社の中に別の部署として存在することもある。
ハウスメーカー営業設計の一日
- 10時 出社 メール確認
- 10時~12時 仕様打ち合わせ準備
- 13時 仕様打ち合わせ
- 17時 仕様打ち合わせ終了 打ち合わせ後図面書き入れ
- 18時半 実施設計へ依頼
- 19時 契約前のプラン作成
- 20時半 明日の打ち合わせ準備
- 21時 退社
私の勤めていた会社は営業設計やインテリア設計は10時始業ー19時終業。また、土日休みのお客様が多く仕様打ち合わせは週末に集中するため、公休日は火水休みの会社が多い。
朝弱い人にとっては優しい出勤時間かな。
ハウスメーカーで働いて感じたデメリット
仕事量がハンパない
会社や勤務地によってことなることはあ前提ではあるが、とにかく主要都市の配属になると目が回るほど忙しい。
私は営業設計とインテリア設計を兼任していたので打ち合わせがある日やその前日準備で追われ、打ち合わせをスムーズに終わらせるために事前に図面をよく見ておく必要がある。あとはショールームに行ったり、業者見積の依頼をしたり…
打ち合わせ以外のプラン作成や見積もり業務、またちょっとした図面変更はCADを使って変更したり。できることは何でもしないといけない。
毎日残業が当たり前
始業が10時だと、朝ゆっくりできると思うじゃないですか?慣れてくると家を出る時間に間に合うように起きちゃうんですよねー…(私だけかな?)
誰も定時で帰らない。帰れないことがほとんど。次から次へ仕事を振られるので終業時間内に終わることは滅多にない。
友人と休みが合わない
火水休みは大抵、友人と休みが合わない。同業他社のかシフト制勤務の看護師をやっている人とは会うことができた。飲食店も火水休みが割と多いんですよね。私はひたすら同期と遊んでいた。
休日が突然無くなる
これは、この仕事の宿命と言っていいのか。お客様が火水曜日にしか都合がつかないとき休日が突然無くなったりすることも結構ある。その分振替休日をとるんだけど、月末にやられちゃうと仕方がないので休日出勤になることもしばしば。
平社員の声が上に届かない
従業員が〇千、〇万人いると現場の声が幹部たちに届かない。残業のこと、仕事の方法を上司に改善したいと訴えたところで会社は簡単に変わりません。
何でも設計に押し付けられる
ハウスメーカーの設計職だけでなく、設計職ならあるあるの経験。明らかに設計の仕事ではないことをやらされたり、例えば施工管理担当から現場が忙しいからという理由で資材発注の仕事を頼まれたり。現場に限らず、忙しいのはお互い様じゃー!!
大手ハウスメーカーで働いて感じたメリット
裁量が大きい
営業設計やインテリア設計は工期をまもって業務を進めていきます。業者見積依頼や打ち合わせの日取りは自身で調整して決定するので、仕事の進め方は人それぞれ工夫ができる。
当日納期など、短納期の仕事が少ないのでプライベートの急な予定が入っても打合せがない時は年休が取りやすい。最近は有給取得を推奨されているのもあり、周りの人たちも自由に休みを取っていた。
転職に強い
人手が足りず仕事も細かく分業されていない為、できる仕事は何でもやったことで広い範囲の技術を習得することができた。そのため、転職活動では選択の幅が広がり、職務経歴書の記載に困らないし書類選考は高確率で通る。
福利厚生が充実している
グループ会社の保険に加入することができ、それが月額かなり安い。私が在職していたハウスメーカーはベネフィット・ワンを利用することができ、映画や宿泊施設が安く利用できる。また、年に1回給料とは別にベネフィットのポイントが付与され、資格の受験料や旅行、予防接種、さらに家賃などに充てることができた。会社によって異なるが、10万円分以上のポイントが使用できたのでかなり助かった。
設計者として成長が早い
大型建築とは違い住宅は小規模で工期が短い分、短期間で複数の建築に携わることができる。多忙の中、おかげで失敗もたくさんあったが経験が設計力を短期間で伸ばすことができたと感じている。
同期は一生もの
新卒採用人数が比較的多い会社は大手に多い。だから、営業設計をしている同期が数十人できる。どんなに理不尽なことがあっても、落ち込むことがあっても、仕事の愚痴を言い合いあえる同期は本当に大切だ。
研修制度が充実している
業務ごとの研修はもちろん、社会人マナーを学ぶ研修や幹部になる為の研修も受けることができる。
会社選び・仕事選びは今後の社会人生活を大きく変える
私は新卒で大手企業に入社して、結果的には良かったと考えている。もとより一生、1つの会社に勤める気も無かったが、業務スキルはもちろん社会人のマナー研修や設計者研修は将来の転職先もしくは独立するにあたっての力になったと感じています。
会社側からすると、一生懸命育てた社員が戦力になる中堅社員になる前に旅立ってしまっては元も子もないのだけども。中堅社員が離職する原因の改善に努めてもらいたいところ。
建築設計は正直に言うと、一級建築士を持っていても医師や弁護士などの国家資格に比べるとお給料が低い職種である。けれども設計は楽しいし、設計者はカッコいい。敷地をキャンバスにして建物を創造できるのは建築士だけ。大変な業務も多いけれど、それ以上に設計の仕事を楽しんでいます!
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近年、ワークライフバランスも重視した転職が増えてきていますよね。私も実は転職経験者です。住宅設計を超えた仕事がしたくて転職活動を進め、今では理想に近い生活を送っています。
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